【日本人は世界一座りすぎ!】座りすぎで寿命が縮むって本当!?

日本人は世界で1番座りすぎていると言われています。

デスクワークに会社や家庭の進化により、ますます動かずに生活出来る環境が整っています。テレビもリモコンで操作でき、パソコンがあればデスクで長時間の仕事が可能です。スマホの出現により何時間でも動かず時間を過ごす事が出来ます。

これによる弊害は単なる『運動不足』で片づけられるものではありません。

様々なメディアにも取り上げられ、海外では会社をあげて対処しているのに・・・日本では遅れています。

個人で対処することが急務です。座りすぎに関する疑問をここで全て解消しましょう。

座りすぎで寿命が縮む

『1時間座ると22分寿命が縮む』というショッキングな内容が各メディアでも取り上げられ話題となりました。

喫煙に匹敵する弊害という言い方をする事もあります。これは煙草1本吸うと11分寿命が縮むと言われている中で、1時間座ると22分寿命が縮むという研究結果が出たことで喫煙より酷い!?ということになったのです。

単純に寿命が縮むだけで元気にコロリと逝ければまだ良いかもしれませんが、もちろん病気を誘発し、それにより死亡リスクを上げるという事です。

肥満や糖尿病、高血圧や心筋梗塞や脳梗塞、そして日本人の死因第1位であるがんのリスクも大幅に上がります。

1時間の通勤に電車で座り、デスクワークを8時間こなし、1時間電車で帰宅し、テレビの前で1時間食事をしながら座っている。これだけで10時間座っているのです。

座位時間が11時間以上の人は4時間未満の人に比べて死亡リスクが40%増えるという研究結果も出ています。

世界では立って仕事が出来るデスクの導入が進んでおり、オーストラリアでは小学校にも高さが調節できる机が導入されています。

仕事や勉強の効率も上がっているとの報告もありますが、やはり日本はそういう点で遅れをとっています。個人で出来る事は何があるでしょうか。

休日の運動で座りすぎの解消は出来る?

座りすぎが身体によろしくないのは理解した。けど仕事もあるし、土日などの休みの日に運動するなどしてバランスを取れば良いんじゃないの?筆者すら最初はそう思いました。

しかし、残念なことにこの死亡リスクは「1日30分以上のウォーキングなどの運動を週に5日しても相殺できない」という研究結果が。

ということは土日に少々運動したところで座りすぎに対するリスクは簡単には下がらないということです。

もちろん無駄という事はありません。運動は健康への第一歩です。
しないよりした方が良い事は明らかですが、それにより座りすぎの弊害が無かったことに出来る程ではないのです。

しかし、会議もあれば仕事もある。立ったまま食事をするわけにもいかなければ接待や飲み事だってサラリーマンには欠かせない日常です。
では、どうすれば良いのでしょうか。

座りすぎで起こる病気を防ぐためには

座りすぎは死亡リスクを上げますが、最もリスクとなっているのが『座り続ける』事です。

座り続けるというのは30分~1時間以上席を立たずに座っているという事です。

そもそも座り続けの何が問題かというと、体の第二の心臓と言われているふくらはぎ、健康維持に欠かせない人体で最も大きな筋肉のある太ももが殆ど動かないという点です。

ということは、足の筋肉を動かし、血流を流すことでリスク回避につながります。

具体的には
・仕事などの時、30分~1時間に1度は、トイレ休憩や飲み物や資料を取りに行くなどのブレイクタイムを取る。

目安は30分に1回であれば3分以上、1時間に1回であれば5分以上です。
椅子から立ち上がって動く事が理想ですね。
さすがにそんなにこまめに立ち上がる事が出来なくても2時間に1回くらいならトイレに立つのも不自然ではありません。

・電車やバスもなるべく座らず1日の座る時間を減らす。

エレベーターを使わずに階段を使うのも、足の筋肉を使うのでおすすめです。

・どうしても立てない時は、座ったままでも足の運動を。

どんなに理想を語ったところで難しい場面も多いです。その場合は座ったままかかとを上げ下げする、膝を伸ばして足をあげる、足を真っ直ぐあげた状態でつま先を伸ばしたり立てたりして足首をしっかり動かす、などが有効です。

せめて家でテレビやネットの時間は減らすようにして、何か物を取りたい時も、部下や奥様に頼まず自分で取るようにするだけでも動く時間が増えるかもしれませんよ。