働き盛りのおじ様達。若い頃は上司のいう事は聞いて当たり前、今や上司が部下に気を使う時代。
今のおじさん達は会社では、若いころから出世した後でも、ずーーーーっと気を使っています。
上手にストレス発散出来ていますか?自分はうつ病とは無縁だと思っていませんか?
うつ病は男女共に40代が1番発症率が高いと言われています。
今回は他人事ではない、うつ病の主な種類と症状をご紹介します。
うつ病とは
まず、うつ病とは。気分を自分で上手くコントロールできない気分障害という病気の1つです。
意欲や集中力の低下などの鬱状態だけが起こる「うつ病」と、鬱状態と気分が高揚して活動的になるそう状態が交互に繰り返される「そううつ病」があります。
現れやすい精神的症状は
①抑うつ気分(落ち込んだ状態が続いている)
②興味や喜びの喪失(今まで楽しんでいたものにも興味を持てず楽しめない)
③食欲減退・増加(ほとんどが減退。稀に増加する人もいる)
④睡眠障害(不眠や眠り過ぎの場合もある)
⑤精神運動の制止・焦燥(話や動作が普段より遅くなる、又はじっとしていられない)
⑥易疲労性・気力の低下(疲れやすい、気力が出ない、気ばかり焦るなど)
⑦強い罪責感(自分の事を責めすぎている、全部自分のせいだと思う)
⑧思考力・集中力低下(集中出来ない、内容が頭に入ってこないなど)
⑨自殺念慮(死について考える、自殺を考えるなど)
身体的症状は
①頭痛・頭重感
②肩こりや体の節々の痛み、背中の痛み
③食欲不振や胃の痛み、下痢、便秘等の胃腸症状
④発汗、息苦しさ
などがあります。他にもあるかもしれませんが、よくある症状の1つと思ってください。
身体的症状が強い場合、精神症状が目立たなくなり、うつ病を見逃す場合もあるので注意が必要です。
うつ病の種類と特徴
『仮面うつ病』
体がだるいなど、体の症状だけが主に出て、うつ症状が仮面をかぶって表に出にくい為にそうよばれているようです。
身体の不調が主なので、普通の内科や耳鼻科などにかかることが殆どだと思います。原因不明の場合は、1度メンタルクリニックの診察も視野に入れた方が良いかもしれません。進行すると、治りにくいうつ病の1つです。
『冬季うつ病』
季節性うつ病の1つで、冬の寒い時期になるとうつ症状が出て暖かくなってくると回復します。特徴的な症状は過眠と過食があげられます。
季節が過ぎるのを待つだけでなく、朝日をしっかり浴びての身支度や朝食、軽い運動など日々の生活改善で症状が抑えられる事もあります。
『男性更年期うつ病』
更年期に男性ホルモンであるテストステロンが減少している時にストレスが加わることでうつ症状がおきる事です。「男性更年期」の症状がうつ病にも似ている為、どちらかに決めつけずに医療機関を受診してみると良いと思います。
『非定型うつ病』
新型うつともよばれる。普段の生活ではうつ症状が起こらず、仕事に関してのみなど自分の嫌な事に対してのみうつ症状が出る物です。新しいタイプなので、後で詳しく説明します。
『退行期うつ病』
60歳以上の方に起こることが多く、衰えにより今まで出来ていた事が出来なくなったり等の加齢に伴う自信の変化が原因とされています。不眠、食欲不振、頭痛、腰痛などの身体症状に加えて、不安感が強く出ます。
そううつ病
現在は「双極性障害」と呼ばれる精神疾患です。気分の高まったそう状態と気分の低下した鬱状態を繰り返すのが特徴です。
誰でも気分が上がることはありますが、そう状態では気分が大きくなり「万能感」を感じることも。
色々と良い方向に作用しているうちはまだいいのですが、無謀な計画や大量買い、人によってはギャンブルに大金を使うなどの生活に支障をきたす場合もあります。
これと鬱状態が交互にやってくるので、気分の振れ幅も大きく、うつ病の中で自殺率も高い病気です。
そう状態をおかしいと思わない為、そう状態で病院に行くことはほとんどなく、診断にも時間を要したり、通常のうつ病の診断が下る事もあります。
少しでも疑わしい場合はメンタルクリニックなどで相談してみましょう。
理解されにくい「新型うつ病」
新型うつ病とはメディアが造った言葉で正式には『非定型うつ』とよばれます。
特徴としては、嫌な事に対してだけうつ症状が出ます。私生活や楽しい事には気分が高揚するので、SNSの普及した現在は、楽しく遊んでいる状況などが見えてしまい、甘えや怠け、仮病と言った印象を受け、周りに理解されにくい病気です。
他者の言葉を極端に悪く受け止め、ささいな注意も自身を全否定されたかのように感じます。性格なのか、脳機能障害なのかは見極めるのは極めて困難です。
例えば、子供時代もしっかり勉強でき、入社後もバリバリ仕事ができていたけど、今は落ち込んで仕事が思うように進んでいなかったり等の、それまで特に問題が無かったのに突然変化する場合は新型うつの場合もあります。
うつ病と比べて、うつ病であることを公言したり、過食や過眠になるケースも多いです。若い人に多いとされていますが、まだまだ解明されていない部分も多いです。
おじさま達がなるというよりは、そういう部下に接する機会の方がおおいかもしれませんね。
こういう部下がいたら、根性がない!と思うより、新型うつか?と様子を見てあげましょう。