ストレスといっても色々なパターンがあります。ストレスで頭痛がしてしまう人、うつ病っぽくなってしまう人など。
どちらがより強くストレスを感じているか、ではありません。ストレスがかかった時に弱い部分に出たり、体が本人に知らせる為の警告がどこに出てくるか、なのです。
体力があるタイプは運動やカラオケでストレス発散出来るかもしれませんが、疲れているタイプだと余計にストレスがかかります。
このストレス社会で上手に力を抜くために、自分のストレスタイプと対策を見ていきましょう。
身体に出るタイプのストレス
これはストレスが溜まると病気と似たような症状が身体に出るタイプです。
軽度では頭痛や吐き気、めまいなどが起こり「風邪かな?」くらいの症状だったりします。
酷くなると高血圧・狭心症・過敏性腸症候群など、内臓機能に影響を及ぼします。
ゆっくり体を休めたつもりでも、病院に行っても治らなかったり、治ってもすぐに繰り返したりしやすいです。
それはこのタイプの人は体の不調の原因がストレスだと考えない場合が多いからです。
身体だけ休めていても、心が休めていません。精神面でのケアが大切になってきます。
自分のストレスの原因をさぐり、出来る限り取り除いて行くことが必要です。排除することは無理でも、自分の受け止め方や距離の置き方は調節可能かもしれません。
自分の心が休まる場所やモノがあると良いですね。
慢性疲労タイプのストレス
特に何をしたというわけでもないが、常に疲れている。これが慢性疲労タイプです。
何かおかしいなと病院に行っても原因不明の診断をくだされる場合が多いです。
基本的には体力がない人に起こりやすいので、体力をつけることが根本的な解決につながるのは事実ですが、疲れているのに運動しては更に疲れるだけ。これがこのタイプの難しい所です。
通常、体をしっかり休めてあげる事ができれば回復します。
しかしこのタイプは、不眠や疲労感や眼精疲労など、頭痛みたいにわかりやすい症状でなく「何かキツイ」「何か疲れる」くらいだけど本人はかなりツライ。
回復しきれないまま仕事に行くとさらに悪化。といった負のスパイラルに陥ります。
ゆっくりお風呂に浸かって身体を温めて血行を良くし、リラックスして体を休ませるのが理想です。
それでもなかなか治まらない場合は、睡眠の質を上げる必要があります。
寝具の見直しや男性に多い睡眠時無呼吸症候群が無いか検査してみるのも解決につながるかもしれません。
うつ病っぽくなるタイプのストレス
一昔前はやる気や根性がないという事で片づけられていた鬱。最近ではわりと浸透し始めています。
ストレスで精神のバランスを崩してしまうタイプです。実際にうつ病として発症するケースが多いです。
鬱にも様々な種類があり、きちんとした診断と薬物療法は専門医に診てもらうしかありません。
元々ネガティブ思考の人は陥りやすいので注意が必要です。
自己評価が低くなったり、人から言われたことを捻じ曲げて解釈してしまったり、無気力になったり、とにかく暗い気持ちが心を支配して何も面白いと感じれなくなっていきます。
鬱は脳内のセロトニン、ノルアドレナリンなどの物質がうまく働いていない事が原因で起こると言われています。
この物質に働いてもらう為には日光が不可欠です。特に大切なのは朝の太陽の光です。
朝、起きたらカーテンを開けてベランダや庭に出てみる。寒いなら窓辺に暫くいるだけでも良いです。
まずは朝きちんと起きて太陽の光を浴びる事から始めてみましょう。
イライラするタイプのストレス
自分の思い通りに事が進まないなど自己中心的な怒り、些細なことでイラっとしてしまうこのイライラタイプ。
神経質であったり几帳面な人に多いです。几帳面さが良い方向で発揮できている時は良いですが…。
このタイプは他人から見てわかりやすく、他人に当たる事もあります。
その為このタイプのストレスは周りに伝染してしまいます。まわりにもストレスを多大に与えてしまうのです。
すると周りのイライラした態度に更にイライラすればエンドレスな負のスパイラルです。
難しいとは思いますが、イライラした時はすぐに反応せず、時間を置くように習慣をつける事が大切です。
イラっとしても言葉を飲み込み、何でイライラしたのか、どうすれば良いのか、他人がかかわっているなら感情的にならずに伝えるにはどういう言葉を選べばよいのか、など自分を客観的にみるようにしていきましょう。
また、このタイプは自分の中にエネルギーが有り余っています。だから自分の内側でなく外に出てしまうのです。
このタイプの解決法としては運動などでエネルギーを外に発散するのも有効です。