【帰宅拒否症!?】家に居場所がないと思うパパ達へ

昔からあったハズですが最近話題になっている「帰宅拒否症」の夫達。

話題になっているから・世間的に浸透したからと簡単に使用して妻を攻めるのは言語道断ですが、実際に帰宅拒否症の人は一定数いるようです。

帰宅拒否症について、自分は本当に帰宅拒否症なのか、どうすれば改善するのかを考えていきましょう。

帰宅拒否症とは

言葉から想像できますが、要するに「家に帰りたくない」と強く思い家が近づくと憂鬱な気分になったり、酷い人では動悸など身体的にも以上をきたすことです。

当たり前ですが、家より外が楽しいからと遊び惚けいてる人は帰宅拒否症ではありません。
某俳優のように、ご飯が出来ていないと不機嫌になって簡単に家を出ていくような事が出来る人は本当の「帰宅拒否症」とは言えません。

今日する必要のない仕事も残業していつまでも会社にいたり。
妻や子供たちが寝静まるまで公園やネカフェで時間を潰したり。
何らかの理由をつけて帰れるのにカプセルホテルやサウナに泊まって帰宅しなかったり。

こういった症状がある方は要注意です。
帰宅拒否症とは軽度のうつ病に一種になります。
重症化すると蒸発してしまったりすることもあります。

主に真面目で温厚なタイプ。妻に怒りをあらわにしたり暴力をふるったりしない、社会的地位があり働き盛りの40代以降のおじさん世代に多い傾向にあります。

仕事でも責任が重くストレスがある中で、家に帰っても安らげなかったり居場所がないと感じ、帰宅しなくなくなっていくのです。

先に自分に原因が無いか考えてみよう

帰宅恐怖症になりやすい夫の妻にも傾向はあります。
・生真面目で完璧すぎるorズボラで家事を殆どせず家が散らかり放題の妻
・気が強く便が立ち自分が正しいと思っている妻
・束縛や夫を管理したがる妻
・労いの言葉はなく愚痴や暴言を吐く妻

これらに対して争いを好まない自分が我慢していればという温厚な夫の組み合わせが「帰宅恐怖症」を招きやすいと言われています。

自分かも・・・と思う貴方。ちょっと過去を振り返ってみましょう。妻がそういう態度になったのはいつからですか?
新婚当初から?妊娠・出産してから?ここ最近?

元からの妻の性格もありますが、多くは新婚当初は仲良くやっていたのではないでしょうか。
そこから次第に妻は妻で不満と不安が募り、今に至るというケースが多いように感じます。

特に妊娠中・出産直後は女性もホルモンの関係で不安定なで、そんな時に夫からの信じられない言動は一生忘れません。

妻の言葉に耳を傾けない・仕事以外は何もしない・やってるつもりで妻に感謝しないなど、自分でも気づかずに妻を傷つけ続けていたのかもしれません。

一言告げるだけで飲みに行ける夫と許可がいる妻

私は帰宅拒否症に陥る夫と妻、どちらかが悪いとは思いません。
夫婦の事ですからどういう関係であろうと2人が納得していれば周りがとやかく言う必要もありません。
結婚し共に生きようと思った2人なのですから、少しずつのボタンの掛け違えが積もり積もった結果、こうなってしまっただけです。

夫も悪いし、妻も悪い。きちんと向き合ったりお互いを尊重していない結果です。

それは大前提としてちょっと考えてみてください。
ある日会社の飲み会(同窓会などでもいいです)に誘われた夫。夫は妻にライン1つで飲みに行くことが出来ます。

これが子供がいる妻の場合はどうでしょうか。夫にまず許可を取り、早めに帰宅してもらうようにしないといけません。
子供や夫の夕飯を用意し、家事を済ませて(仕事も済ませて)、次の日の子供・夫の用事やしなければならない家事を計算に入れて帰宅時間を考慮します。
夫が帰りの遅い仕事であれば義両親や両親に頼まないといけません。
1回飲み会に出向くだけでこれだけの労力が違います。

ウチは全然。俺(夫)が何でもするからライン1本で嫁も行けるよ、というご家庭(その多くは嫁にとっては不十分なのですが)の場合はこう想像してみてください。

夫は仕事や付き合いで平日はほぼ飲みまわって家事は全くしないけど、週末は子供とよく遊んでくれるという場合。「とてもいいパパね」という評価を受けます。

ではパートにも出て毎日家事もして週末は家事と育児にかかりっきりだけど、平日に1.2回ほど飲みに出る妻という場合。
「あそこの嫁は毎週飲みに出ている」「子供が可哀想」などと評価されます。

また夫婦の用事が重なった場合は?妻が諦めて夫が出かけるパターンが多いのでは?

令和になったというのに、ここは昔も今も変わりません。
不自由という範囲の中で自由にできる夫。少しの自由を得る為に大変な労力を使う妻。

不満に思うのは当たり前です。

妻を労われと言っているのではありません。

夫が家事と子育ての全てを担っていれば妻と同様に24時間365日休みのない家事と育児に疲れゴロゴロ寝ている妻にイライラし、たまには手伝えよと思うでしょう。
外で男と同じようにバリバリ働いている妻は休みの日くらい家では何もしたくないと思うでしょう。

個人的には妻の方が大変なケースが多いと思っていますが、本来は大変な個所、キツイ個所、ストレスが溜まるポイントが違うだけでどっちも大変なんです。

そんな時に「俺は(私は)これだけやってるんだからこれくらいやってよ!」と相手に感情をぶつけて当たり前と労いの気持ちもなくなればすれ違って必然です。

帰宅拒否症の治療

お互いの事を「当たり前」と思わずにそれぞれに尊重し、感謝することが帰宅拒否症の最善の治療です。しかしこれには妻の協力は不可欠です。

しっかりと向き合って話し合う事が出来る場合はまだ良いですが、何せ夫は穏やかで逃げ腰で妻は口が達者ですぐ怒るという組み合わせ。

結婚して年数もたっていれば様々な出来事があるでしょうが、妻は昔に夫にされた(言われた)些細なことを死ぬまで忘れません。
今更何!?と激高される可能性だってあります。

怖い事ではありますが、まずは今までしてくれた感謝すべきことをたくさん思い出してください。

妻はあなたのママではありません。
それなのにしてくれている数々を思い出せないならその辺りに今の現状の原因が隠れているかもしれません。

感謝の気持ちを忘れないまま、きちんと大人として話し合いましょう。
出来ればどちらの知り合いでもない第三者であるカウンセラーなどに2人で行きたい所です。

それが難しい場合は、まず貴方から「ありがとう」を伝えましょう。
最初は妻に気持ち悪いと言われるかもしれません。
それでも感謝されて悪い気はしません。挨拶も忘れずに。

土日のどちらかだけでもいいので家族全員の時間・もしくは妻だけの時間を作ってみましょう。
子供がそこそこ大きいなら夫婦の時間でもいいかもしれません。

2人だけの場合は会話を必要とするといきなりは難しいので、映画やスポーツなど何かを一緒にするようにするとイイですね。

いきなり色々やってすぐに上手くはいきません。挨拶しなかった妻が挨拶してくるようになれば大進歩!くらいの気持ちで取り組みましょう。

それから最初に申し上げた通り、帰宅拒否症は軽度のうつ病です。
どうしても歩み寄れない・怖い場合はまず1人で心療内科に行くのも1つの手段です。

重度になる前に気づけたなら、1人でも現状改善の為に動いてみてください。

全く話し合いが出来ない、暴言・暴力が酷いなど妻からのDVは離婚案件です。
子供がいれば簡単には決断できないかと思いますが、離婚もよぎるのであれば弁護士などにも相談してみましょう。
感情を抜きにした事実だけを述べて客観的に見てもらうのも良いと思います。